ラッキースター作りの最大の難所は、最後の「膨らませる」工程だ。力みすぎるとペシャンコになり、逆に力が足りないと角が丸くなってしまう。綺麗な立体感を生み出す秘密は、実は「紙の選び方」と「五角形を作る段階での強弱」にある。
まず準備するのは、幅1cm〜1.5cm、長さ20cm〜25cm程度の細長い紙だ。市販の専用紙はもちろん、普通の折り紙を細長くカットしたものでも問題ない。初心者に推奨したいのは、少し厚みとコシのある上質紙やケント紙だ。薄すぎる紙は角を押し込む際にぐにゃりと折れやすく、厚すぎる紙は結び目が硬くなって形が歪む。
作り方の基本手順はシンプルだ。まず紙の端でゆるい五角形の結び目を作り、平らに潰す。余った帯を五角形の辺に沿って丁寧に巻き付けていき、最後の端を隙間に差し込んで固定する。ここまでは誰でもできる。差がつくのはここからだ。
膨らませる際のプロの裏技は、五角形の各辺の中央を「爪の背」を使って垂直にゆっくり押し込むこと。指の腹で押すと圧力が分散して潰れやすいが、爪の尖った部分をピンポイントで当てることで、美しい3Dペーパースターの稜線が一瞬で立ち上がる。この微小な力加減のコントロールこそが、失敗を防ぐ最大の鍵となる。