1話あたり約50分。全500話以上にも及ぶ長編ドラマが、倍速視聴や短尺動画に慣れ親しんだ20代の若者に買われている理由は一見すると不可解だ。だが、答えは「セリフの情報量」と「展開の密度」にあった。
橋田壽賀子脚本の代名詞である、説明セリフを恐れない怒涛のマシンガントーク。それが動画共有アプリのアルゴリズムに乗った途端、驚異的なエンゲージメント率を叩き出し始めた。「倍速にする必要すらないほどテンポが速い」「長文のセリフが心地よいリズムとして耳に残る」といった投稿が相次ぎ、中華料理店「幸楽」の厨房で繰り広げられる怒号や言い合いのシーンが、一種のスタイリッシュなコンテンツとして消費されている。