ピライウスに位置するカライスカキス・スタジアムは、欧州でも屈指のアウェイチーム泣かせとして知られている。スタンドを埋め尽くすサポーターが放つ熱気と爆音のようなチャントは、ピッチ上の選手たちの声すら遮断してしまう。審判の判定ひとつでスタジアム全体の空気が豹変する異空間だ。
過去に数々の欧州最高峰のクラブがこの地で自分たちのフットボールを見失い、足元をすくわれてきた。NECがこの魔境から勝ち点を持ち帰るためには、戦術面以上のメンタル面でのタフネスが求められる。ミスが生じた瞬間にいかに声を掛け合い、集団としての冷静さを保てるかが試される。