第1話の冒頭、教壇に立つ美術教師・柊一颯(菅田将暉)が放った「今から皆さんは、人質です」という一言。爆発音とともに閉ざされた空間で始まったのは、教師による生徒への一方的な断罪劇ではなかった。それは、一人の女子生徒・景山澪奈の死を巡る、痛切なまでの魂の授業だった。
暴力と理不尽で生徒たちを支配しているように見せかけながら、柊が仕掛けた罠は極めて緻密だった。毎話ごとに一人ずつ課される過酷な課題。嘘をつき、保身に走り、仲間を売ろうとする生徒たちの醜悪さが剥き出しにされるたび、視聴者は居心地の悪さを突きつけられる。密室という極限状況だからこそ露わになる人間の本質を、武藤将吾による脚本は冷徹かつスリリングに描き抜いた。