2011年、日本テレビの連続ドラマ『家政婦のミタ』で一躍脚光を浴びた本田望結。世間がその天才子役の登場に湧く中、オスカープロモーションへの所属も決まり、生活は一変した。だが、社会現象となるほどのブレイクは、幼い少女とその家族に大きな重圧となって押し寄せる。
過密なスケジュールの中でも、母は絶対にテレビドラマのセリフの練習を強要しなかった。代わりに選んだのは、日常会話の中で自然に感情表現を引き出す対話スタイル。「役を演じるのではなく、その子として生きる」という伸びやかな感性は、母との温かなコミュニケーションの中で育まれたものだ。どれほど多忙になってもフィギュアスケートの練習時間を削らず、二つの夢を追う娘の手を握り続けた。