正式名称を大阪市立自然史博物館と称する本館の最大の看板といえば、やはり中央ホールから続くダイナミックな骨格展示だ。天井に届くかのような巨大なアロサウルスやヤマトサウルスの骨格標本は、訪れる者の視線を一瞬で奪い去る。迫力に圧倒されるだけでなく、骨格の関節部や歯の形状から当時の生態や食性を読み解く展示手法が施されており、現代の学術研究に基づいたリアリティが漂う。
専門分野である古生物学の研究成果が惜しみなく投入された解説パネルは、子供向けの分かりやすい説明と大人の知的好奇心を満たす高度な注記が同居する。太古の地球に君臨した生命の変遷を辿ることで、単なる鑑賞を超えた学びが得られる。地球環境の変遷と生物の適応進化を追体験する構成は、広範な自然史の奥深さを克明に伝えている。