リング上で輝きを放ち続けていた曙を突然の悲劇が襲ったのは、2017年4月のことでした。プロレスの試合で訪れていた福岡県北九州市で体調の急変を訴え、急性心不全により緊急入院。一時は心停止に陥り、生死の境をさまよう極めて危険な状態に陥りました。
一命は取り留めたものの、重度の記憶障害や下半身麻痺など深刻な後遺症が残りました。かつて200kgを超えた筋骨隆々の体は大幅に衰え、自力歩行はおろか日常会話すら困難な状況からの過酷なリハビリ生活が始まりました。公の場から姿を消したことで様々な憶測が飛び交いましたが、曙は懸命に生きるための闘いを続けていたのです。
入院生活は約7年間に及び、記憶の混濁や体の痛みに苛まれながらも、再び家族とともに暮らす日を夢見てトレーニングを重ねました。しかし、2024年4月、心不全により54歳で息を引き取りました。最期は長年連れ添った妻や子どもたちに看取られ、静かに旅立ったと伝えられています。