この一大ムーブメントの最大の引き金となったのが、1973年に刊行された作家・五島勉による著書である。祥伝社のノン・ブックレーベルから出版された『ノストラダムスの大予言』は、累計発行部数250万部を超える空前の大ベストセラーとなり、日本社会に爆発的なブームを巻き起こした。
五島氏によるドラマチックかつ巧みな解釈は日本人の心を強く惹きつけ、映画会社大手の東宝が同タイトルで実写映画化を敢行。迫真の特撮映像と絶望的な世界観は全土にショックを与え、映画館には長蛇の列ができた。一つの書籍と映画から始まったムーブメントは、出版・メディア産業を巻き込む一大ビジネスモデルへと昇華していったのである。