広陵の歴史を語る上で、まず外せないのが「鉄人」の異名を取った金本知憲だ。1492試合連続全イニング出場という前人未到の世界記録を打ち立てたその鋼の精神力と肉体は、まさに広陵で培われた泥臭い練習量の賜物だった。阪神タイガースを18年ぶりのリーグ優勝へと導き、監督としてもチームの礎を築いた彼の生き様は、後輩たちにとって今なお永遠の道標である。
また、2007年夏の甲子園でエースとしてチームを準優勝に導き、プロ入り後は広島東洋カープで新人王と最多勝に輝いた野村祐輔の功績も極めて大きい。抜群の制球力と冷静沈着なマウンドさばきで長年投手陣を支えたスタイルは、「広陵の投手は崩れない」というスカウト陣の評価を決定づけた。新井貴浩や吉川光夫、白濱裕太らも含め、各時代で球界の表舞台に立った歴代OBたちの名は、そのまま名門の輝かしい歩みと重なっている。