メディア取材の現場や熱心なフィギュアスケートファンのコミュニティ(SNSやファン掲示板)を定点観測すると、近年のエキシビション視聴環境に対して強いリアルな本音が浮かび上がってきます。
最も多く聞かれるのは、「地上波の放送時間が短縮され、日本人メダリストの演技数名分しか映らない」「フィナーレのわちゃわちゃした選手同士の絡みやアンコールがカットされていて物足りない」という編集内容へのもどかしさです。かつてのように地上波ゴールデンタイムでエキシビション全体が2〜3時間にわたって生中継されるケースは激減しており、放送局側の制作コスト削減や視聴率偏重のタイムテーブル編成が影響しています。
一方で、有料配信プラットフォーム(FODやテレ朝動画、J SPORTS等)を利用したファンからは、「現地会場の音響そのままに、リンク整備中の様子やバックヤードのウォーミングアップまで観られて満足度が段違い」「実況・解説なしの会場音声のみモードが選べるのが最高」といった高評価が寄せられています。地上波で手軽につまみ食いするか、配信サービスに数百円〜数千円を投資して完全な臨場感を得るか、ファンの間でも明確な棲み分けが進んでいるのが現場の実態です。