事の発端は2014年、米ロサンゼルスにある全米日系人博物館で開催されたハローキティ回顧展の準備期間に遡ります。展示のキュレーションを担当していたハワイ大学の人類学者クリスティン・R・ヤノ(Christine R. Yano)氏が、展示解説の原稿に「猫」と記述したところ、ライセンサーである株式会社サンリオから明確な修正指示が入りました。
ヤノ氏が米紙『ロサンゼルス・タイムズ』の取材で明かした証言によると、サンリオ側からの指摘は極めて断定的なものでした。「ハローキティは猫ではありません。彼女はカートゥーンキャラクターであり、人間の女の子です。友達であり、四足歩行をしたことは一度もありません。彼女は二足歩行の人間と同じように歩き、座ります」という内容でした。
この報道が配信されるや否や、瞬く間に世界中の通信社やテレビ局が後追い取材を開始。アメリカのCNNやイギリスのBBC、ABCニュースなどが「Hello Kitty is not a cat」と速報を打つ事態となりました。さらに2026年の誕生50周年の節目においても、米NBCの朝の情報番組『TODAY』に出演したサンリオ幹部のジル・コッホ(Jill Koch)氏が改めて「彼女は猫ではなく、ロンドン郊外で育った小さな女の子です」と再確認したことで、新世代のファンの間でも再び爆発的なバズを生み出しました。