慶應義塾大学日吉キャンパスの最大の特徴は、湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部・環境情報学部、看護医療学部の一部を除くほぼすべての学部の1・2年生が通う基礎教育の拠点である点にあります。文系・理系の垣根を越えた多様な学生が同じ敷地内で学ぶ環境は、総合大学としてのスケールメリットを肌で感じられる貴重な時間を作り出しています。
学部によって日吉で過ごす期間やその後のキャンパス移行ルートは明確に分かれています。文学部、経済学部、法学部、商学部の文系4学部は2年間の基礎教養を日吉で修めた後、3年次から伝統の三田キャンパスへと本拠地を移します。一方、理工学部は3年次から隣接する矢上キャンパスへ、医学部は2年次後半から信濃町キャンパスへ、薬学部薬学科は2年次から芝共立キャンパスへと、専門教育の深化に伴って拠点が分岐していきます。
日吉と三田の距離は電車で約25分〜30分程度ですが、キャンパスの雰囲気は大きく異なります。緑豊かで開放的な日吉に対し、三田は都心のビル群に囲まれた重厚な研究拠点。この環境の変化が、学生にとって「基礎教養から専門研究へのステップアップ」を自覚する契機となっています。