長女の内田伽羅さんは、2011年に是枝裕和監督の映画『奇跡』でスクリーンデビューを飾り、第26回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。当時から透明感あふれる佇まいと繊細な演技力で映画関係者から絶賛を集めました。
特に多くの映画ファンの記憶に刻まれているのが、2015年の河瀬直美監督作『あん』での名演です。実の祖母である樹木希林さんと堂々たる共演を果たし、ハンセン病の元患者である主人公と心を通わせる中学生・ワカナ役を熱演しました。この作品で見せた圧倒的な存在感から、将来を嘱望される若手本格派女優として注目を浴びました。
しかし伽羅さんは、安易に日本のテレビドラマやバラエティ番組への露出を増やす道を選びませんでした。12歳で単身渡英してロンドンの名門女子校へ進学し、学業とアートの研究に専念。英国の高等教育機関で文化人類学や美術史の研鑽を積み、単なる「演じ手」にとどまらない知的なバックボーンを築き上げました。映画関係者の間では、彼女が培った国際的教養と語学力を活かした今後のプロジェクトへの参加が常に注目されています。