パッキングにおける最大の物理的障壁が、国土交通省および国際民間航空機関(ICAO)の指針に基づく機内持ち込み手荷物ルールです。保安検査場で荷物を開けさせられ、列の後続からの冷たい視線を浴びる事態は何としても避けなければなりません。
特に厳格な運用がなされているのが機内持ち込み液体制限です。国際線においては、あらゆる液体・ジェル・クリーム類は「100ml(g)以下の個別容器」に入れた上で、「容量1リットル以下・縦横合計40cm以内の再封可能な透明プラスチック袋」に収めなければなりません。1人につき1袋のみ持ち込み可能であり、容器が100mlを超えている場合、中身が少量であっても没収対象となります。国内線では制限が緩和されているものの、アルコール度数(24%超70%以下は1人5Lまで、70%超は持込・預け入れ共に不可)など細かな規定が存在します。
さらに注意が必要なのが、モバイルバッテリーをはじめとするリチウムイオン電池です。発火リスクの観点から、預け入れ荷物(スーツケースに入れて預けること)は全面禁止されており、必ず機内持ち込み手荷物に含める必要があります。容量制限(一般的に100Wh以下は個数制限なし〜少数、100Wh超160Wh以下は最大2個まで、160Wh超は持ち込み不可)や、ワット時定格量(Wh)の本体表記が削れて確認できないバッテリーは保安検査で破棄を求められるケースが急増しています。スマートラゲッジ(バッテリー内蔵スーツケース)も、バッテリーが取り外せないタイプは預け入れ・持ち込み共に拒否されるため、機材選定には細心の注意を払う必要があります。