SNSやレシピサイトで長年「定番のおしゃれテクニック」として紹介されてきた手法の中に、見直すべき重大な盲点が存在します。その代表例が「生レタスをおかずの仕切りに使うこと」です。
緑色が手軽に補えて見た目も華やかになるため多用されがちですが、食品衛生の観点から見ると大きなリスクを孕んでいます。温かいご飯や揚げ物の熱が生レタスに伝わると、野菜の細胞壁が破壊されて大量の水分(ドリップ)が染み出します。この水分がお弁当箱の底に溜まることで、雑菌が爆発的に繁殖しやすい環境を作り出し、食中毒のリスクを急激に跳ね上げるのです。さらに、時間が経つと熱でレタスが茶色く変色し、フタを開けたときにはドロドロに萎びて見栄えを大きく損ねてしまいます。
彩りと安全性を両立させるプロは、生レタスを仕切りに使いません。抗菌作用のある大葉(青じそ)の水気をペーパーで完全に拭き取って使用するか、耐熱性のあるシリコンカップ、あるいは抗菌シートを上手に活用しています。仕切りに頼らずとも、食材自体の向きや高低差を計算して詰める技術を身につければ、余計な葉野菜を使わずとも輪郭の際立った清潔感あふれる盛り付けが可能になります。