WEB上の子宮全摘出の性生活に関する体験談ブログや当事者コミュニティの書き込みを紐解くと、医学書には書かれていない「夫婦間の温度差」が生々しく浮かび上がってきます。
最も多いケースは、妻側が「痛いのが怖い」「義務感で応えるのがつらい」と身構えてしまう一方で、夫側も「手術痕を痛めつけてしまうのではないか」「どこまで触れてよいのか分からない」と過剰に腫れ物に触るような態度になってしまう現象です。この結果、双方のコミュニケーションが途絶え、子宮全摘出が夫婦関係の悩みへ発展してしまうケースが頻発しています。
ある40代女性の体験ブログでは、「退院後、夫が気遣いから全く触れてこなくなり、逆に『女として見られなくなったのではないか』と深く傷ついた。思い切って話し合い、『傷が治るまで挿入なしで手をつないだり抱き合ったりしたい』と伝えたことで、ようやくギクシャクした空気が解消された」という手記が綴られています。
家族社会学の観点からも、性生活のゴールを「ペニスの挿入」だけに固定化してしまうと、術後の性生活は破綻しやすくなります。キスやハグ、マッサージなどの非性交的スキンシップを挟みながら、段階的に親密さを取り戻していくアプローチが、夫婦関係の再構築には極めて有効です。