結論から言えば、ザ・ピーナッツの二人——姉の伊藤エミと妹の伊藤ユミは、すでにこの世を去っている。姉のエミは2012年6月、71歳でガンのため永眠。そして妹のユミもまた、4年後の2016年5月に75歳で息を引き取った。1975年の引退以降、メディアの前に姿を見せることは二度となかった。復帰を望む声は途絶えなかったが、一度誓った「普通の人に戻る」という姿勢を死ぬまで貫き通したのである。
スポットライトを浴び続けたスターが、静かに市井の人として暮らした晩年。近所の人々とも気さくに挨拶を交わしながらも、往年の大スターであることを決して誇示しなかった。その引き際の潔さと静かな生き様こそ、現代においても多くのファンを魅了し、畏敬の念を抱かせる理由なのだ。