毎日のように放送される『徹子の部屋』の現場において、あの完璧な玉ねぎ頭はどのように生み出されているのでしょうか。制作関係者やヘアメイク現場の証言から、その具体的な作り方とメイク室の秘密を検証します。
まず前提として、玉ねぎ頭を構築するためには肩甲骨の下あたりまで達する十分な髪の長さが必要です。日頃は髪をまとめ上げているため短髪に見られがちですが、下ろすと豊かなロングヘアであることが知られています。
セットの手順は、日本髪の結髪技術と西洋のバックカミング(逆毛技術)を高度に融合させた職人芸です。
- ブロッキングとベース作り:前髪、頭頂部、サイド、バックの毛束を精緻にブロッキングします。
- 逆毛とすき毛の仕込み:中心部に適量の「すき毛」を配置し、根元に細かく均一な逆毛を立てて強固な骨組みを作ります。
- 表面のコーミング(撫で付け):表面に残した自毛を傷つけないよう目の細かい特製コームで梳かし、内側の骨組みを完全に覆い隠します。この際、毛先を中央上部へ集めて丸みを帯びた球体(オニオン型)へと整えます。
- フィニッシュと固定:微粒子で白浮きしないプロ用ハードスプレーを満遍なく塗布し、スタジオ照明の熱気でも1ミリの狂いも生じないよう固定します。
関係者によると、毎回のスタイリングに要する時間は約30分から45分。黒柳さんはメイク中も新聞各紙のチェックやゲストの資料読み込みを欠かさず行い、ヘアメイク担当者はその集中を妨げることなく、手際よく左右対称のフォルムを仕上げていくといいます。寸分の狂いもないヘアスタイルは、長年培われた専属スタイリストとの呼吸の賜物です。