街頭で直接耳にした地元有権者のリアルな声は、冷ややかそのものだった。「長年応援してきたけれど、説明責任を果たさない姿勢には心底失望した」と語る70代の自民党元支持者の男性。「八王子のために動いてくれた実績はある。でも、裏金問題のグレーなイメージを払拭できないまま票を入れることはできなかった」という40代主婦の言葉に、今回の選挙の本質が凝縮されている。
かつては「萩生田さんなら安心」と言っていた若年層や子育て世代からも、「政治とお金の問題に決着をつけない政治家には任せられない」との拒絶反応が相次いだ。地元経済界の一部からも表立った支援を控える動きが広がり、盤石だった足元は根底から揺らいでいた。情念頼みのドブ板選挙だけでは、冷め切った有権者の心を繋ぎ止めることは到底不可能だったのだ。