あまりにも突然の別れが訪れたのは、2023年2月22日のことでした。死因は急性大動脈解離。前日の21日に自宅で倒れ、救急搬送されたものの、静かに息を引き取りました。享年66。
笑瓶さんは2015年12月にもゴルフのプレー中に同病を発症して倒れ、ドクターヘリで緊急搬送された過去がありました。その際は奇跡的な回復を見せ、仕事復帰後には「師匠や周囲の方々に本当に助けられた」と語り、健康管理に細心の注意を払っていた矢先の出来事でした。
愛弟子の訃報を受け、鶴瓶さんは所属事務所を通じて、感情を押し殺しながらも深い愛に満ちた追悼コメントを発表しました。
「師弟関係を結んだ日から、あいつは僕の弟子であり、親友であり、一番の理解者でした。僕が売れていない頃からずっとそばにいて支えてくれた。笑顔のまま逝ったと聞いて、あいつらしいなと思いました。僕より先に逝くなんて、本当に親不孝な奴です」
都内で行われた通夜・告別式には、多くの芸能関係者やファンが参列。鶴瓶さんは取材陣の前で涙を浮かべながら、次のように語りました。
「あいつは僕に一度も愚痴を言わんかった。手のかからない、本当にええ弟子やった。あいつがいたから、僕もここまで走ってこれたんです」
突然の別れであったため、笑瓶さんが紙に書き残したような形式的な遺言書はありませんでした。しかし、周囲のスタッフや関係者が一様に証言するように、「どんな現場でも周囲を明るくし、人を傷つける笑いを決してしない」という笑瓶さんの生き様そのものが、師匠や後輩たちに残された最大の遺言となりました。