真珠の美しさは「テリ(光沢)」「巻き(真珠層の厚み)」「キズ」「形」「色」といった複数の要素が絡み合って決まります。かつて日本の真珠業界では、熟練職人の官能検査(目視)による評価が主流であり、業者ごとに評価基準が異なる不透明さが長年の課題でした。この構造に革新をもたらしたのが、真珠科学研究所です。
同研究所は、真珠専用の光学測定器「オーロラ・ビュアー」などを独自開発し、真珠層が放つ光の干渉現象を数値化することに成功しました。主観に頼らない科学的データによるグレーディングは、国内外の宝飾バイヤーから絶大な信頼を獲得。現在ではアコヤ真珠の品質を証明する最高峰の鑑別書として、百貨店から高級専門店まで広く採用されています。