水加減を誤ったり、酢を一度に多く入れすぎたりして、どうしても酢飯がべちゃべちゃになってしまった場合でも、諦めて廃棄する必要はありません。デンプン構造と水分蒸発のメカニズムを利用した2つの復活法があります。
1つ目は、「耐熱皿に広げてラップをかけずに電子レンジで短時間加熱する」手法です。深皿ではなく平らな大皿に酢飯を薄く広げ、600Wで1分〜1分30秒ほど加熱します。蒸気として余剰水分を強制的に大気中へ放出させることで、米粒のベタつきを大幅に緩和できます。加熱後はすぐにうちわで扇いで熱を飛ばします。
2つ目は、「具材による吸湿を利用したちらし寿司・いなり寿司への用途変更」です。手巻き寿司として握るには柔らかすぎるシャリであっても、刻んだ焼き海苔、白ごま、大葉、すりおろした生姜などを大量に混ぜ込むことで、乾物や薬味が余計な水分を急速に吸着してくれます。さらに甘辛く煮た油揚げに詰めれば、油分のコーティングと煮汁の旨味がシャリの柔らかさをカバーし、極上のいなり寿司として家族を満足させることが可能です。