龍馬ファンにとって特別な意味を持つ日が、毎年11月15日です。奇しくも龍馬は、天保6年(1835年)11月15日に土佐で生を受け、慶応3年(1867年)11月15日に京都近江屋で落命しました。誕生日と命日がまったく同じ日というドラマチックな巡り合わせは、歴史ファンを惹きつけてやまない要因のひとつです。
毎年11月15日、京都霊山護国神社では「坂本龍馬墓前祭(龍馬祭)」が厳かに斎行されます。社殿での神事に続き、神職や全国各地の龍馬会関係者、遺族・関係団体、一般の崇敬者が参列し、霊山墓地の墓前で玉串が奉奠されます。2026年現在の墓前祭においても、龍馬が好んだとされる名物の「軍鶏鍋(しゃもなべ)」の振る舞いや、記念品・限定授与品の頒布が行われ、終日多くの参拝者で境内が埋め尽くされます。
近年では国内のファンのみならず、激動の日本近代化に興味を持つ海外からの旅行者の姿も増えています。神社の担当者や関係者の証言によると、墓前祭の当日は早朝から長蛇の列ができるため、静かに手を合わせたい参拝者は午前中の神事の時間帯を避けるか、前後の日程を選んで訪れる傾向も見られます。歴史が教科書の記述ではなく、現在進行形の祈りとして受け継がれている熱気を肌で感じられるのが、この11月の墓前祭です。