マグロの寿命は何年?最高40年超の記録と泳ぎ続ける生態の真相

マグロの寿命は何年?最高40年超の記録と泳ぎ続ける生態の真相

マグロの寿命は何年?最高40年超の記録と泳ぎ続ける生態の真相についての真相をお届けします。

海洋の王者と呼ばれるマグロですが、自然界で寿命まで生きられる確率は天文学的に低いのが現実です。メスのクロマグロは1回の産卵で数千万個もの卵を産み落としますが、稚魚(ヨコワなど)の段階でカツオやサワラ、鳥類、さらには共食いによってその99.999%以上が淘汰されます。

成魚になった後のマグロの自然界での死因は、以下のような要素に集約されます。

  • 頂点捕食者による襲撃:シャチ、大型サメ(イタチザメやホホジロザメ)による捕食。
  • 網や針への接触・パニック事故:急激な環境変化や障害物に驚いて全速力で衝突し、頭部骨折や脊椎損傷を起こす事故死。
  • 急激な水温変化と低酸素水塊:深海潜水時の心肺機能の破綻やエルニーニョ現象による餌不足。
  • 人間による漁獲圧力:延縄(はえなわ)や巻き網漁による成魚の捕獲。

一方で、市場に流通する養殖マグロの出荷年数を見ると、卵から育てる完全養殖であっても、天然稚魚を囲い込んで育てる畜養であっても、約2年半〜3年半(体重30〜50kg前後)で水揚げされるのが標準的です。これは肉質(脂の乗り)が最も安定し、飼料代や管理コストに対する費用対効果(歩留まり)が極大化するタイミングが3年前後であるためです。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。