京王閣競輪場は、全国的に標準とされる周長400mのバンクを採用しています。しかし、同じ400mバンクであっても競輪場ごとにカント(傾斜角)や直線距離は異なり、これが決まり手比率に大きな差をもたらします。京王閣の最大の特徴は、みなし直線距離が51.5mと標準的でありながら、コーナーのカーブ形状が比較的緩やかで、直線に入ってからの外伸びが決まりやすい点にあります。
日本自転車振興会(JKA)の公式蓄積データによると、京王閣におけるS級・A級戦の1着決まり手は「差し」が50%以上を占め、「逃げ」の逃げ切り率は20%前後に留まります。特に番手・3番手からの追い込み選手が最後の直線で鋭く伸びるシーンが頻発し、ライン先頭の自力選手が力尽きる展開が目立ちます。
また、多摩川の河川敷に隣接する地理的要因から、季節や時間帯によって吹き込む河川風の存在を無視できません。特に京王閣競輪のナイター中継が実施される夕方以降は、バックストレッチで向かい風、ホームストレッチで追い風となるケースが多く、先行選手にとって厳しいスタミナ消費を強いられます。ライブ中継で確認できるバンク内の吹き流しや、周回中の風速情報は予想の重要なファクターです。