日本を代表する種苗メーカーであるタキイ種苗の発行する栽培技術資料でも、初期生育段階におけるツルの誘導(誘引)と日当たり確保の重要性が強調されている。ネットを張る作業は単なる壁作りではなく、収穫効率を極限まで高める「立体農業」の基盤なのだ。
親ツルがネットの背丈まで届いた段階で摘心(頂点を摘み取る作業)を行い、子ツルや孫ツルを網目全体へバランスよく拡散させる。JAの技術マニュアルによると、葉同士が重なり合わないよう手作業でツルを引き寄せ、専用の誘引テープやクリップで網目に固定していく作業が、長期間にわたる高品質な連作を実現する鍵となる。太陽光が株の奥深くまで届くことで、曲がり実の少ない美しいキュウリが次々と育つ。