生のグァバを扱う際に最も多く寄せられる疑問が、「皮は剥くべきか」「無数に入っている硬い種は出して食べるべきか」という下処理の悩みです。
結論から申し上げますと、グァバは皮ごと食べるのが最も合理的であり、栄養学的にも正解です。グァバのビタミンCやポリフェノールは、外皮および皮の直下の果肉層に最も濃密に集積しています。流水でしっかりと水洗いすれば、皮ごとスライスして全く問題ありません。皮の心地よい歯ごたえと果肉の柔らかさが合わさり、本来の野性味あふれる風味を満喫できます。
一方で、最大の難所となるのが「中心部の種」の扱いです。グァバの種は非常に硬く、奥歯で無理に噛み砕こうとすると歯を痛める恐れがあります。現地の農家や愛好家は、種を噛み砕くのではなく「果肉ごとツルッと飲み込む」のが通例です。スイカの種のように消化されずにそのまま体外へ排出されるため、喉越しを楽しむのが伝統的なスタイルです。
種の硬さがどうしても気になる方は、スプーンによる種抜き処理が推奨されます。果実を縦半分に割り、中心部にある種が密集したゼリー状の部分をスプーンでくり抜いてから、外側の肉厚な果肉を一口大のくし形にカットします。この切り方をマスターすれば、ストレスなく極上の果肉のみを味わい尽くすことが可能です。
国内産(沖縄・鹿児島)のグァバの旬は、主に8月下旬から10月下旬の初秋にかけてピークを迎えます。購入したグァバがまだ緑色で硬い場合は、決して冷蔵庫に入れず、室温(20〜25度前後)の風通しのよい場所で数日間追熟させます。
食べ頃を迎えたサインは明確です。緑色だった果皮が黄色味を帯びて色づき、果実全体から部屋中に甘美なトロピカル香が漂い始め、指の腹で果実を優しく押したときに「耳たぶ程度の適度な弾力」を感じたら完熟の証です。この段階で食べる直前の1〜2時間だけ冷蔵庫で冷やすと、アロマを損なわずに最高のみずみずしさを堪能できます。