インターネット上の不動産ポータルサイト(SUUMOやHOME'Sなど)で「表参道ヒルズゼルコバテラス」を検索しても、募集図面や空室情報がほとんどヒットしない時期が長く続きます。この状況から「一度住んだら誰も退去せず、一生空室が出ないのではないか」と誤解されがちですが、実態は異なります。
全38戸という規模ゆえに退去件数自体は年間数戸程度と限られますが、空室が発生しても一般の公開サイトに掲載される前に水面下で申し込みが入るのが高級不動産市場の通例です。森ビルのMORI LIVING会員組織や、ケン・コーポレーション、三井の賃貸レジデントファースト、モダンスタンダードといった都心高級レジデンス専門の仲介会社に「ゼルコバテラス限定の空室待ち(ウェイティング)」を登録している顧客へ優先的に情報が回る仕組みになっています。
内覧の手順についても厳格なプロトコルが敷かれています。一般的な物件のように「今週末にふらっと見学する」ことは不可能です。事前に勤務先や年収、身元の申告を求められ、所定のスクリーニングをクリアした見込み顧客に対してのみ、担当営業同伴のもとでクローズドな内覧がセッティングされます。本気で入居を目指すのであれば、高級不動産専門のエージェントと密にリレーションを築き、空室の先行予告をキャッチできる体制を整えておくことが必須です。