事件を契機に、港区周辺のナイトレジャー業界および広義の飲食業界は劇的な変化を余儀なくされた。暴力団排除条例の厳格化と風営法改正の波が押し寄せ、反社会的勢力との不透明な資金関係を持つ店舗は壊滅的な打撃を受けた。警察当局による徹底的な監査が入り、店主や実質的オーナーのコンプライアンス審査が厳格化されたのである。
過激なストリートカルチャーと金主が密着していた昭和・平成型のビジネスモデルは終わりを告げた。クリーンな企業経営を提示できない店舗は次々と淘汰され、資本の健全化を図る大手飲食グループや外資系企業が台頭。かつて怪しげな熱気を帯びていた夜の空間は、徹底された管理体制のもとで再構築されることとなった。