標高120メートルから駿河湾に向かって階段状に広がる「石部(いしぶ)棚田」。かつて後継者不足により荒廃の危機に瀕していたこの棚田は、全国から募ったオーナー制度とボランティアの力で見事に蘇った。今や、夕陽が棚田の水面に反射する絶景は、国内外のカメラマンを魅了してやまない。
ここで収穫される無農薬米は、地元の造り酒屋で銘酒へと生まれ変わるほか、町内のレストランでも提供される。近海の地魚や山菜、地元産のジビエと組み合わせた「松崎ガストロノミー」は、食通たちの新たな目的地となった。食材の調達ルートは最短で数キロ。まさに地産地消を地で行くスタイルが、食の真髄を教える。