高校選択における最大の関心事である水戸桜ノ牧高校の進学実績を紐解くと、地方公立進学校としての強みと課題が浮き彫りになります。同校は「現役志向」が極めて強く、卒業生の約8割以上が4年制大学へ現役で進学します。
国公立大学の合格実績においては、地元の雄である茨城大学への合格者数が毎年40〜60名規模に達し、同大の合格者数ランキングで県内トップクラスを争う常連です。さらに筑波大学、宇都宮大学、山形大学、福島大学、埼玉大学、千葉大学といった近隣・地方中堅国立大を含め、国公立大学現役合格者数は合計70〜90名程度をコンスタントに叩き出しています。
一方、私立大学進学に目を向けると、文武両道の伝統校ならではの強みが水戸桜ノ牧高校の大学推薦枠に現れています。長年の進学実績と卒業生の評価に裏打ちされた指定校推薦枠は豊富で、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学といったGMARCHクラスをはじめ、成蹊大学、芝浦工業大学、日本大学、東洋大学などの指定校枠が多数割り振られています。
ただし、現場の進路指導取材で明らかになったのは「一般選抜至上主義」と「推薦枠活用」の微妙な温度差です。学校側の指導方針としては国公立大学の一般受験を基本軸に据えるため、指定校推薦の枠が余るケースや、評定平均4.2以上をキープした堅実派が早々にGMARCHの枠を押さえて進学を決めるケースなど、生徒のスタンスによって進路戦略は二極化しています。