ファンサを頻繁に獲得している熟練ファンへのヒアリング調査と、現場での観察データから見えてきたのは、演者の「認知心理」を巧みに利用した戦略です。
人間が群衆の中から特定の情報を選別して認知する現象は、心理学において「カクテルパーティー効果」や「視覚的サッカード(衝動性眼球運動)」として知られています。数万人が密集する客席において、タレントの眼球が止まるトリガーは「視界に入った瞬間に意味が脳へ直接届くかどうか」です。
実際にファンサを獲得したファンの生の声を紹介します。
「以前は好きな歌詞や細かい感謝を書いていましたが全くダメでした。蛍光イエローで『うさ耳して』と大きく4文字だけにし、縁を黒で太く囲んだうちわに変えた途端、スタンド前列からでも自担が気付いてリアクションをくれました。遠くから見ると、細工よりも太さと色の強さが全てだと実感しました」(20代・女性ファン)
「体育祭のデコうちわでは、透明うちわの内側にプリクラと推しの名前ロゴを配置し、外周に白レースをあしらいました。写真映えが抜群で、SNSのタイムラインでも一際目立ちました」(高校生・女子生徒)
このように、目的が「遠距離からのリアクション獲得」なのか「近距離での撮影映え」なのかによって、設計思想を180度変えることが成功への近道です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
うちわ制作に時間と費用を投資する前に、自身がどちらの属性に当てはまるかを確認してください。
【デコうちわ自作をおすすめできる人】
- 唯一無二のオリジナルメッセージで推しに直接リアクションを求めたい人
- 推しのメンバーカラーや世界観を反映したハンドメイド工程そのものを楽しめる人
- 体育祭・学園祭などで友達とお揃いのビジュアル記念アイテムを残したい人
【既製品やシンプル構成にとどめるべき人】
- 公演当日の持ち込み規定を調べるのが手間に感じる人(公式うちわのそのまま使用が最も安全)
- 細かいカッティング作業や接着作業に強いストレスを感じる人(業者プリントサービス等の活用が賢明)
- スタンド最上列や天井席など、物理的にうちわの文字判読が極めて困難な座席が確定している人(ペンライト演出等への注力推奨)