今回の被害は都市部だけにとどまらない。コロンビアが誇る世界的なコーヒー栽培地帯、いわゆる「エハ・カフェテロ(コーヒー産地軸)」の傾斜地でも、大規模な地滑りが複数箇所で突発的に発生した。
収穫期を控えた広大なコーヒー農園の斜面が崩落し、集荷拠点や加工施設が土砂に飲み込まれたとの情報が入っている。世界市場における高品質アラビカ種の主要供給国である同国の物流ストップは、世界のコーヒー相場にも多大な影響を及ぼしかねない。地元農家の男性は「代々受け継いできた農園が一瞬で土砂の下に消えた。何をどうすればいいのか分からない」と、泥にまみれた作業靴を見つめながら肩を落とした。