作品を巡るファンの議論の中で、時折「カノンも実は死んでいたのではないか」という死亡説が浮上することがあります。廃墟から這い出した彼女の姿がどこか非現実的で、美しすぎるラストシーンであったことがその背景にあります。
しかし、古屋兎丸が描いた原作漫画においてカノンは明確に生存しています。瓦礫の中から朝日の差し込む外の世界へと脱出し、病院へと運ばれて日常へと帰還していく姿が描かれています。少年たちの閉鎖的な悪夢(光クラブ)が完全に終焉を迎え、冷酷な現実の時間が再び動き出したことを示すために、カノンの「生」は物語構造上不可欠なピースでした。