甲子園開幕前、各スポーツ紙は出場32校(記念大会等を除く)の戦力を「A・B・C」の3段階、あるいは5段階の星取表などで独自に格付けします。一見すると似通っているように見える評価ですが、社ごとに取材方針や重視する評価軸が微妙に異なります。
たとえば、日刊スポーツの高校野球予想は地方大会からのデータ蓄積と打率・長打率などの数値を重んじる一方、スポニチの高校野球評価は担当記者の現場密着取材に基づいた「チームの勢い・指揮官の采配力」を加味する傾向があります。また、スポーツ報知のA評価やサンケイスポーツの甲子園予想でも、ドラフト注目選手を擁するスター軍団への着眼点や守備の完成度に対する見立てにそれぞれの記者の個性が色濃く反映されます。
このように、スポーツ紙各社評価一覧を俯瞰すると、すべての紙面で「満場一致のA評価」を獲得する学校は大会ごとにせいぜい2〜3校程度に限られます。その少数精鋭のトップ校が「本命」と位置づけられ、評価がAとBで割れる学校の中に「波乱の鍵を握る実力校」が潜んでいるのがセンバツの勢力構図です。