チーズフードとは?本物との違いと原料の真実を専門記者が徹底解説

チーズフードとは?本物との違いと原料の真実を専門記者が徹底解説

チーズフードとは?本物との違いと原料の真実を専門記者が徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

ネット上の質問サイトやSNSでは、「外食チェーンや居酒屋のチーズ料理、コンビニのピザパンに使われているのは本物のチーズではなくチーズフードばかりなのか?」という投稿が定期的にトレンド入りします。知恵袋などでは「日本の関税の高さが原因だ」という指摘もしばしば見受けられます。

実態を調査すると、背景には日本の貿易制度と外食産業の厳しいコスト構造が存在します。日本国内に輸入されるナチュラルチーズには、協定税率の改定が進む現在でも約20〜30%前後の高い関税率(品目や原産国枠により変動)が課されてきました。キロ単位の仕入れ値が高騰する中、ファミレスや居酒屋、量販店向けの惣菜メーカーが白羽の矢を立てたのが、チーズフードや「乳等を主要原料とする食品」でした。

外食現場の調理指導員は次のように実情を語ります。

「純粋なプロセスチーズやナチュラルチーズだけで作ったピザやハンバーガーは、調理直後はおいしいものの、テイクアウトや宴席で時間が経つと油分が分離してゴムのように硬くなってしまいます。一方でチーズフードや植物油脂を適切に配合したとろけるチーズの成分は、冷めても驚くほど柔らかく、伸びが良い。コスト削減だけでなく、大量調理とテイクアウト適性を担保するための合理的な選択なのです」

市販の「スライスチーズの種類」を見渡しても、昔ながらの四角いパッケージに「プロセスチーズ」と記載された高価格帯ラインと、10枚入りでお手頃な「チーズフード」ラインが共存しています。消費者は意識しないまま、用途と予算に応じてこれらを使い分けているのが実情です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。