長年にわたりファンをヤキモキさせている休載の背景には、原作者である漫画家・山田貴敏の苛烈な闘病生活が存在する。2000年に小学館の『週刊ヤングサンデー』で連載がスタートした本作は、緻密な画力と心揺さぶるストーリー構成で一躍人気作となった。しかし、その裏で作者の身体は限界を迎えていた。
山田を襲ったのは、難病である血管炎や心筋梗塞、さらには眼疾患という幾重もの病魔だった。執筆に必要な視力や体力を奪われながらも、作者はペンを置くことを拒み続けた。過酷な締め切りに追われる漫画出版業界において、肉体を削りながら作品を生み出す作家の負荷は計り知れない。度重なる休載は怠慢などではなく、まさに命を削って原稿に向かい続けた証左と言える。