鬼殺隊と相対する鬼たちの体格設定にも、心理的な支配関係とキャラクターの生い立ちが色濃く反映されています。
絶対的な支配者である鬼舞辻無惨は、成人男性に擬態している標準時で179cm / 75kgと設定されています。突出した巨人として描かれるのではなく、完璧なプロポーションを持つ成人男性の姿を取ることで、冷徹な知性と底知れない不気味さを演出しています。
一方、純粋な武を極めようとした黒死牟は190cm / 93kgという重厚な偉容を誇り、虚無を抱える童磨は187cm / 86kgと長身痩躯の優雅さを漂わせます。それに対して、人間の強者との純粋な肉弾戦を望む猗窩座は173cm / 74kgと、無駄を極限まで削ぎ落としたボクサーのような機能美体型に設計されています。
身体の大きさを自在に変えられる鬼という存在でありながら、彼らが固定的に宿す体躯のバランスには、人間時代への執着や精神構造がそのまま刻み込まれているのです。