かつては地域限定のローカルミュージックに過ぎなかった南米のビートが、今やSpotifyのグローバルバイラルチャートやYouTube Musicのトレンド上位を独占している。これは音楽配信産業のパワーバランスが完全に塗り替わった証拠だ。
メジャーレーベルによる巨額のプロモーション予算ではなく、アルゴリズムとリスナーの衝動がヒット曲を定義する時代。ブラジルの寝室で制作された荒削りなトラックが、翌日には東京やロンドンのストリートで再生される。地理的・言語的な障壁は、強烈なビートの前ではもはや無意味に等しい。