近年のピエール瀧といえば、映画や連続ドラマで見せる圧倒的な演技派俳優としての評価が定着している。コワモテの暴力団幹部から、人間味あふれる父親役、あるいは冷酷無比な悪役まで、彼の存在感は日本の映像作品において欠かせないピースとなっている。
しかし、話題の映画やドラマで彼を知った若いファンが、過去のライブ映像やサブカルチャーの文脈に触れたときに受けるショックは計り知れない。スクリーンで圧倒的な凄みを利かせていた男が、ステージでは半人半馬の姿で大暴れしているのだから。この振れ幅の大きさこそが、ファンを中毒にさせる最大の要因だ。