肺気量分画の覚え方と基準値まとめ!計算式や換気障害の判別まで完全解説

肺気量分画の覚え方と基準値まとめ!計算式や換気障害の判別まで完全解説

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肺気量分画の学習で挫折する最大の理由は、各用語を個別の単語として丸暗記しようとする点にあります。医学・看護教育の現場を観察すると、略語(TV、IRV、ERV、RVなど)と日本語名称を力任せに暗記しようとし、数日後には記憶が混濁してしまうケースが後を絶ちません。

この混乱を解消する鍵は、「基本量(Volume)」と「容量(Capacity)」という明確な階層構造を意識することにあります。肺気量分画は、これ以上分割できない4つの最小単位である「基本量」と、それらを2つ以上組み合わせた複合単位である「容量」の2層構造で成り立っています。

まず押さえるべき4つの基本量(Volume)は以下の通りです。

  • 1回換気量(TV:Tidal Volume):安静時に自然に出入りする空気の量(約500mL)。波が寄せては返すような基本呼吸です。
  • 予備吸気量(IRV:Inspiratory Reserve Volume):普段の息を吸い終わった状態から、さらに限界まで吸い込める空気の量(約1,500〜2,000mL)。
  • 予備呼気量(ERV:Expiratory Reserve Volume):普段の息を吐き終わった状態から、さらに限界まで絞り出して吐き出せる空気の量(約1,000〜1,200mL)。
  • 残気量(RV:Residual Volume):限界まで息を吐ききった後でも、肺内にどうしても残ってしまう空気の量(約1,000〜1,500mL)。これがあるため肺は虚脱(ぺちゃんこに潰れること)を防いでいます。

この4つのブロックが縦に積み重なっている状態をイメージしてください。上から順に「予備吸気量(IRV)」「1回換気量(TV)」「予備呼気量(ERV)」「残気量(RV)」と並びます。このブロックの組み合わせこそが、後述する「容量(Capacity)」の正体です。この配置図さえ頭に描ければ、計算式に迷うことは一切なくなります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。