SNSや動画サイトで定期的に「発泡スチロールが一瞬で消える裏ワザ」として紹介されるのが、マニキュアの除光液をかける方法や、ドライヤーの温風を当てて収縮させる方法です。しかし、これらの方法は重大な事故や健康被害につながる危険性を孕んでおり、家庭ゴミ処理としては推奨できません。
除光液に含まれる有機溶剤「アセトン」は、発泡スチロールの主成分であるポリスチレンを瞬時に溶解させます。一見すると魔法のように小さくなりますが、アセトンは極めて引火性が高い揮発性物質です。室内で大量に使用すると可燃性ガスが充満し、静電気やキッチンの火気で引火・爆発する恐れがあります。また、強烈な刺激臭による頭痛や吐き気、プラスチックがドロドロのガム状に固まることでゴミ袋に穴を開けたり配管を詰まらせたりする二次被害も多発しています。
また、ドライヤーの熱風による熱圧縮も、温度管理が難しく有害な白煙や異臭が発生するリスクがあります。さらにプラスチックを変質させてしまうと、自治体のリサイクル工程で「異物」と判定され、回収拒否される原因にもなりかねません。化学薬品や過度な熱に頼る処理は絶対に避け、物理的な切断や破砕で小さくするのが鉄則です。