現場の教員や塾講師への聞き取り調査を行うと、異口同音に返ってくるのが「中学1年生の1学期中間テストの段階で、すでに英語嫌いが生まれ始めている」という懸念です。かつての中学英語といえば、アルファベットの書き方から始まり、be動詞と一般動詞の区別を丁寧に時間をかけて指導する構成が定番でした。しかし、新学習指導要領とサンシャインの現在を見渡すと、その牧歌的なカリキュラムは完全に過去のものとなっています。
開隆堂英語教科書改訂の経緯を紐解くと、背景には小学校で「話す・聞く」を中心とした英語学習が正規教科化された事実が存在します。文部科学省のカリキュラム改定により、小学校で既に約600〜700語を履修済みであるという前提が敷かれました。その結果、中学校で履修する語彙は従来の1200語程度から1600〜1800語へと大幅に上乗せされ、高校から前倒しされた「仮定法」「原形不定詞」「現在完了進行形」といった難関文法が、サンシャインの紙面にも自然な会話の流れとして早い段階で登場するようになったのです。
2024年度の検定通過を経て運用されている2026年最新教科書改訂情報を精査しても、単なる文法の暗記ではなく、「日常的な課題解決」や「SDGsなどの国際的テーマ」について自分の意見を英語で表現する活動が中心に据えられています。英語教科書サンシャイン難化の真相とは、単に覚える知識が増えただけでなく、思考力や表現力を同時に問われる複合的な構造変化にあります。