頭のできものが痛い原因は?触ると痛むしこりの正体と受診目安を徹底解説

頭のできものが痛い原因は?触ると痛むしこりの正体と受診目安を徹底解説

頭のできものが痛い原因は?触ると痛むしこりの正体と受診目安を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

頭皮のできものにおいて、日常診療で圧倒的多数を占める疾患への理解を深めることは、不安を解消し適切な行動を取るための第一歩です。疾患ごとに病理学的メカニズムが異なるため、取るべきアプローチも明確に分かれます。

毛包炎と頭皮ニキビの治し方・予防策

毛包炎は、毛穴の奥にある毛包部に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が侵入することで発生します。一方、頭皮ニキビは過剰な皮脂によって毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖することが主因です。いずれも初期段階では軽度の圧痛を伴う小さな赤いポツポツとして現れます。

医療機関では、症状の重症度に応じて外用抗菌薬(クリンダマイシンやナジフロキサシンなど)や、炎症が強い場合には内服抗菌薬が処方されます。日常のセルフケアとしては、洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮をゴシゴシ擦るのをやめ、アミノ酸系などの低刺激性シャンプーで優しく泡立てて洗うこと、すすぎ残しを徹底的になくすことが改善への近道です。

頭皮粉瘤(アテローム)の症状と治療選択肢

粉瘤は、何らかの理由で皮膚の表皮成分が皮下に入り込んで袋(嚢腫)を作り、その中に剥がれ落ちた角質や皮脂が充満していく良性腫瘍です。通常は痛みのない半球状のしこりですが、袋の内部に細菌が侵入したり、皮下で袋が破裂したりすると「炎症性粉瘤」へと移行します。

炎症性粉瘤になると、しこりは赤く腫れ上がり、触れただけで強い痛みを放ちます。化膿している段階では、局所麻酔下で小さく切開して膿を排出する排膿処置を行い、抗生剤の内服で炎症を鎮火させるのが先決です。ただし、排膿だけでは原因である「袋」が体内に残っているため、炎症が完全に引いた数ヶ月後に、日帰りの小手術(くり抜き法や切開法)によって袋ごと完全摘出しなければ根本的な完治には至りません。

帯状疱疹による頭皮のピリピリした痛みへの緊急対処

「できものが見当たらないのに、頭の片側だけがピリピリ・ズキズキ痛む」「髪の毛に触れるだけで電気が走るように痛い」という場合、帯状疱疹を最も疑う必要があります。幼少期にかかった水ぼうそうのウイルスが神経節に潜伏し、加齢や疲労、過度なストレスによる免疫力低下を契機に神経を伝って暴れ出す疾患です。

痛みの発生から数日遅れて、頭皮や額、耳の周囲にかけて帯状に赤い発疹や小水疱が出現します。帯状疱疹の治療において極めて重要なのがスピードです。抗ウイルス薬は発疹の出現から72時間以内に投与を開始することで、ウイルスの増殖を食い止め、神経組織へのダメージを最小限に抑えることができます。初動が遅れると、皮疹が治癒した後も焼けるような激痛が長期間持続する帯状疱疹後神経痛へ移行する危険性が跳ね上がります。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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