大会の公式トーナメント表を目にした一般のサポーターから頻繁に寄せられるのが、「なぜ川崎フロンターレU-15や横浜F・マリノスジュニアユースの名前が県予選の組み合わせにないのか?」という疑問です。同様に横浜FCジュニアユースや湘南ベルマーレU-15といったJリーグ下部組織の有力チームも、神奈川県予選の山には配置されていません。
これは棄権や不参加ではなく、日本サッカー協会(JFA)が敷くピラミッド型のリーグ構造に明確な理由があります。これらのJ下部クラブは、神奈川県リーグの上位カテゴリに位置する「関東ユース(U-15)サッカーリーグ(1部または2部)」に所属しています。高円宮杯の規定上、関東リーグに所属するクラブは県予選が免除されており、関東大会へシード出場するか、あるいは関東リーグの成績上位によって直接「全国大会」の出場権を手にする資格を持っています。
ネット上のコミュニティなどでは「J下部がいない県予選はレベルが落ちるのではないか」といった短絡的な見解が散見されますが、これは現場のリアルを知らない誤解に過ぎません。現在の神奈川県U-15年代は、全国大会でも上位に食い込む力を持つ街クラブがひしめき合っており、J下部を脅かす実力派集団が揃っています。むしろJクラブ不在のトーナメントだからこそ、「何としても全国の舞台へ」という街クラブ同士のプライドが激突し、1点を巡る死闘が展開されているのです。