どれほど高級な洗剤を使っても、ハードウェアの特性を無視していては宝の持ち腐れになる。特にパナソニック株式会社が主導する国内の引き出し型(スライドオープン)と、ミーレ(Miele)に代表される海外製フロントオープン型では、水流の設計思想がまったく異なる。
パナソニック株式会社のフロントローディングや深型スライドモデルでは、ヒーターによる強力な温風乾燥が前提となっている。ここで粉末洗剤を規定量以上に入れると、乾燥工程で庫内の湿度が急降下した瞬間に未溶解成分が焼き付き、白残りの原因になる。規定量の8割程度に抑え、汚れのひどい日だけジェルを追加する「ハイブリッド投入」が、現場テストで最も美しい仕上がりを記録した。
一方、大容量で予熱乾燥方式を採用するミーレ(Miele)では、庫内の広さに対して水量が最適化されている。海外製特有の強力な水圧と長時間の洗浄プログラムを活かすには、ゆっくりと溶けて長時間効果を持続させるタブレット型、もしくは海外仕様の専用リンス剤(乾燥仕上げ剤)の併用がベストだ。リンス剤を数滴セットするだけで水の表面張力が劇的に下がり、水滴が皿の表面を滑り落ちて水垢が完全に消滅する。