Q1:もし熊が完全に絶滅したら、具体的に日常生活にどんな影響が出ますか?
A1:熊が担っている種子散布機能が失われ、広葉樹林の多様性が失われます。さらに天敵や競合相手を失ったシカやイノシシが異常増殖し、森林の下草を食べ尽くすことで山林の保水力が失われ、大雨による土砂災害や土砂流出が多発して下流域の住宅地やインフラに甚大な被害をもたらします。
Q2:なぜ九州の熊は絶滅したのに、本州や北海道では増えているのですか?
A2:九州では戦後の大規模なスギ・ヒノキ人工林化によって生息地が細分化・孤立化し、逃げ場を失った状態で集中的に駆除されたため短期間で絶滅に至りました。一方、本州や北海道では広大な奥山原生林が連続して残っており、近年の過疎化で里山が藪化したことで、熊が人里近くまで進出できる環境が整ってしまったためです。
Q3:市街地に出てきた熊を麻酔銃で眠らせて、山奥へ逃がすことはできないのですか?
A3:技術的および安全管理上、極めて困難です。麻酔薬が効くまでには数分から十数分の時間を要し、その間に暴れて住民や警察官に危害を加える危険が非常に高くなります。また、一度人里の食べ物の味や人間の脆さを覚えた個体は、山奥へ戻しても再び人里へ戻ってくる習性(執着行動)があるため、市街地侵入個体については人命保護の観点から殺処分が現実的な選択肢となります。 (出典: 熊 絶滅(Yahoo!ニュース))