買収が成立し、大戸屋がコロワイド傘下に入った後、現場には激変が訪れました。調理プロセスの見直しと同時に進められたのが、店舗スタッフの労働環境改善、いわゆる働き方改革です。
長時間の店内仕込み作業は、従業員の深刻な負担となっていました。コロワイド流のオペレーション改革が導入されると、仕込み作業の一部共通化やデジタル受注システムの導入が進み、労働時間の削減が実現します。一方で、「どこまで手作りのこだわりを残すか」を巡り、現場の料理人や店長たちは日々頭を悩ませました。伝統を守りたい情熱と、省力化を求める本部からの指示。現場の苦悩と模索を経て、大戸屋は徐々に新しい経営体質へと生まれ変わっていきました。