会社員として安定した給与を得ながら、副業アイドルとして活動する場合、実際の金銭面はどのように成り立っているのでしょうか。報道関係者やライブハウス運営会社への取材によると、固定給が支給されるケースは極めて稀で、大半はライブ動員に応じた「チケットバック」や「物販歩合」で構成されています。
現場における最大の資金源となっているのが、ファンとのツーショット撮影を行うチェキバックの仕組みです。一般的な地下アイドルの現場では、サインや会話付きのチェキ1枚につき1,000円〜2,000円が相場となっており、そのうち30%〜50%(300円〜1,000円程度)が演者本人にバックされます。1回の週末イベントで50枚撮影できれば、1日で1万5,000円〜2万5,000円の粗利を生み出す計算です。
統計的な中央値で見ると、月4回〜6回のライブ出演を行う副業アイドルの収入は月額5万円〜8万円前後に着地するケースが最多です。ただし、ステージ衣装のクリーニング代や自主練習用スタジオ代、現場への移動交通費などを差し引くと、時給換算で最低賃金を下回る月も珍しくありません。「稼ぐこと」だけを目的に飛び込むと、初期のギャップに苦しむことになります。