しかし、魅力的に映る分譲賃貸にも「実際に住んでみたら思わぬ不都合に直面した」という声が後を絶ちません。借り手がつまずく代表的な要因が、オーナー都合による転勤による期間限定賃貸の存在です。
貸し出されている理由の多くは、元々住んでいた所有者が急な転勤や家族構成の変化で一時的に家を離れるケースです。ここで多く適用されるのが「定期借家契約」であり、これが住み心地のよさとは裏腹の大きなリスクとなります。一般的な賃貸契約(普通借家契約)であれば借主が希望する限り更新できますが、定期借家では契約期間満了とともに原則として退去しなければなりません。
「更新できると思っていたら、家主が戻ってくるため数年で退去を迫られ、敷金礼金や引越し代が余計にかさんだ」というトラブルは典型的な失敗例です。また、貸主が不動産業のプロではなく一般個人である場合、エアコンや給湯器が故障した際の修理対応が遅れがちになる点も、入居後にストレスを感じる大きな落とし穴となっています。